「……はじめまして、ね。誠さん」
初めて会った、陸さんのお母さんは。
凛とした、ちょっと緊張するような、きれいな人だった。
「はじめまして。誠です。あの」
「祐介さんも、なんだって男の子と付き合ったりすることになっちゃったのかしら。もともと、女遊びを心配するほど、彼女を切らしたことのない子だったのに」
「おい、母さん」
「あら、どうせ私の厭味くらい、覚悟してきたんでしょ?言わせてもらうわよ。本心隠してにっこり笑って握手なんて、するつもりありませんからね」
言って。
陸さんのお母さんが、ボクを見つめる。
「しかも、母親違いの弟!とんでもないことよね。あなたもそう思うでしょ?」
じっと見られて。
でも、どうしてだろう。
なんだか、嫌な気はしなかった。
「そう、ですよね。兄弟なんて、例えボクが女の子だったとしても、許されることじゃないって、思います」
「そう思って、あきらめる気はないの?」
「ありません」
初めて会った、陸さんのお母さんは。
凛とした、ちょっと緊張するような、きれいな人だった。
「はじめまして。誠です。あの」
「祐介さんも、なんだって男の子と付き合ったりすることになっちゃったのかしら。もともと、女遊びを心配するほど、彼女を切らしたことのない子だったのに」
「おい、母さん」
「あら、どうせ私の厭味くらい、覚悟してきたんでしょ?言わせてもらうわよ。本心隠してにっこり笑って握手なんて、するつもりありませんからね」
言って。
陸さんのお母さんが、ボクを見つめる。
「しかも、母親違いの弟!とんでもないことよね。あなたもそう思うでしょ?」
じっと見られて。
でも、どうしてだろう。
なんだか、嫌な気はしなかった。
「そう、ですよね。兄弟なんて、例えボクが女の子だったとしても、許されることじゃないって、思います」
「そう思って、あきらめる気はないの?」
「ありません」