そして、冬。
「マコト。ほんとうに、いいのか?」
陸さんの家の前で。
陸さんがもう一度、ボクを見下ろして、尋ねてくる。
心配そうな、瞳。
「大丈夫だよ、陸さん。決めたことだもん」
あれから。
ボクは、考えていた。
ボクは、陸さんが大好きで。
陸さんも、ボクのことを好きでいてくれて。
だけど。
ボクたちが幸せでいることで、誰かが嫌な思いをしたり、不幸になったりするのは、嫌なんだ。
ボクたちは、結婚なんかできないけど。
いつまで一緒にいられるかも、ほんとはわかんないのかもしれないけど。
「マコト。ほんとうに、いいのか?」
陸さんの家の前で。
陸さんがもう一度、ボクを見下ろして、尋ねてくる。
心配そうな、瞳。
「大丈夫だよ、陸さん。決めたことだもん」
あれから。
ボクは、考えていた。
ボクは、陸さんが大好きで。
陸さんも、ボクのことを好きでいてくれて。
だけど。
ボクたちが幸せでいることで、誰かが嫌な思いをしたり、不幸になったりするのは、嫌なんだ。
ボクたちは、結婚なんかできないけど。
いつまで一緒にいられるかも、ほんとはわかんないのかもしれないけど。