「マコト、それより何か着ないと、あの調子だともうすぐ吉田くんここまで来るぞ」
「え?」


言われて、ボクは自分の身体を見た。

うわぁ。
ボク、何にも着てなかったんだ。


「り、陸さんっ?」
「だって、診察するときに脱がせなくちゃいけなくて、その後着せるのはさ……ごめん」
「そ、そうだよね」


陸さんが投げてくれた、ちょっと大きいパジャマをあわてて着る。
陸さんがジーンズに着替えたとたんに、勢いよくドアが開いた。


「マコトっ!」


必死な表情で、吉田が飛び込んでくる。