「おまえさ、あいつに、言っただろ?体育祭に来てほしいって」
あいつ、って。
きっと、陸さんのこと、だよね。
「うん」
「けど、あいつが来たって、マコトは体育祭には出ないんだからさ。見れること、ないだろ」
「そう、だよね」
「おまえ、走るつもりじゃ、ないよな?」
え……?
「走れ、ないよ。まだ、お医者さんも許してくれてないし」
少し、ドキドキしながら。
ボクは吉田に、ちょっとだけ、嘘をついた。
あいつ、って。
きっと、陸さんのこと、だよね。
「うん」
「けど、あいつが来たって、マコトは体育祭には出ないんだからさ。見れること、ないだろ」
「そう、だよね」
「おまえ、走るつもりじゃ、ないよな?」
え……?
「走れ、ないよ。まだ、お医者さんも許してくれてないし」
少し、ドキドキしながら。
ボクは吉田に、ちょっとだけ、嘘をついた。