「え……」
「おまえが、ずっと断ってきたんだぜ?なんでいまさら、メンバーも決まった今になって、走りたいなんて言い出すんだよ」
「……ごめん」
そう、だよね。
もう、みんな決まってて、選手になった人たちは、みんな毎日練習もしてて。
それなのに、いきなりボクが、走りたいなんて言っても、みんなに迷惑かけるだけ、なんだよね。
ボク、いつの間にこんなに、自分勝手になっちゃったんだろう。
「謝ってほしいわけじゃねぇよ。いっつも人の顔色うかがっているような、おとなしいおまえが「走りたい」って言うの、よっぽどの理由があるんだろ?」
「……変わり、たいんだ」
林くんには、ちゃんと、言わなくちゃ。
ボクの、気持ち。
「ボク、ずっと弱虫で、みんなに迷惑ばっかりかけてた。強くなれ、男らしくなれって、ずっと父さんから言われてたのに。
変わりたいんだ。みんなに支えられて、迷惑ばっかりかけてる弱虫じゃなくて、ボクも、誰かを支えられるようになりたいんだ。
できないって決めて、やらないんじゃなくて、できないはずのことができたら、ボク、少しは変われるんじゃないかな、って」
「おまえが、ずっと断ってきたんだぜ?なんでいまさら、メンバーも決まった今になって、走りたいなんて言い出すんだよ」
「……ごめん」
そう、だよね。
もう、みんな決まってて、選手になった人たちは、みんな毎日練習もしてて。
それなのに、いきなりボクが、走りたいなんて言っても、みんなに迷惑かけるだけ、なんだよね。
ボク、いつの間にこんなに、自分勝手になっちゃったんだろう。
「謝ってほしいわけじゃねぇよ。いっつも人の顔色うかがっているような、おとなしいおまえが「走りたい」って言うの、よっぽどの理由があるんだろ?」
「……変わり、たいんだ」
林くんには、ちゃんと、言わなくちゃ。
ボクの、気持ち。
「ボク、ずっと弱虫で、みんなに迷惑ばっかりかけてた。強くなれ、男らしくなれって、ずっと父さんから言われてたのに。
変わりたいんだ。みんなに支えられて、迷惑ばっかりかけてる弱虫じゃなくて、ボクも、誰かを支えられるようになりたいんだ。
できないって決めて、やらないんじゃなくて、できないはずのことができたら、ボク、少しは変われるんじゃないかな、って」