「マコト。送るよ」
吉田が、気遣うように、ボクを見る。
ボクは、首を横に振った。
「大丈夫だよ。ボクより、みっちゃんのこと、送ってあげて」
ボクなんかより、みっちゃんの方が、絶対、傷ついてる。
みっちゃんは、女の子なのに。
陸さんにキスされて、きっと、とても辛かったと、思う。
ボク、もっとみっちゃんのこと、気遣ってあげなくちゃいけなかったのに。
いつも、みっちゃんに支えられていたくせに、こんな時に、自分のことしか考えられなかった。
「まこちゃん、ほんと、優しすぎるよ」
みっちゃんが、少し赤い目元のまま、笑う。
「そんなことないよ。ごめんね、みっちゃん。ボクのせいで、つらい思いさせちゃった」
「いちばんつらいのは、まこちゃんだよ。私たち、まこちゃんに陸さんを会わせてあげたくって。
陸さんだって、会えば、まこちゃんに優しくしてくれるって、思ってて。
……こんなことになるなんて、考えなかった」
吉田が、気遣うように、ボクを見る。
ボクは、首を横に振った。
「大丈夫だよ。ボクより、みっちゃんのこと、送ってあげて」
ボクなんかより、みっちゃんの方が、絶対、傷ついてる。
みっちゃんは、女の子なのに。
陸さんにキスされて、きっと、とても辛かったと、思う。
ボク、もっとみっちゃんのこと、気遣ってあげなくちゃいけなかったのに。
いつも、みっちゃんに支えられていたくせに、こんな時に、自分のことしか考えられなかった。
「まこちゃん、ほんと、優しすぎるよ」
みっちゃんが、少し赤い目元のまま、笑う。
「そんなことないよ。ごめんね、みっちゃん。ボクのせいで、つらい思いさせちゃった」
「いちばんつらいのは、まこちゃんだよ。私たち、まこちゃんに陸さんを会わせてあげたくって。
陸さんだって、会えば、まこちゃんに優しくしてくれるって、思ってて。
……こんなことになるなんて、考えなかった」