ボク、いったいどうしちゃったんだろう。


「まこちゃん、大丈夫?」


みっちゃんが、心配そうに声をかけてくれる。
ボクは、立ち上がった。
まだ、なんとなく足もとが、ふらふらする。


陸さんと、キス、したんだ。


「まこちゃん」
「うん。大丈夫だよ。ごめんね、みっちゃん」
「謝らなくちゃいけないのは、私たちの方」
「ほんと、ごめんな、マコト。
あいつ、あんなに自分勝手だと、思わなかった」


違うんだよ。吉田。
ボクが謝ったのは。