マコトの舌を、舌先で触れて。
まじりあう唾液さえ、愛しくて、溢れさせたくなくて。
唇を噛みつくように合わせたまま、飲み下す。


マコト。
ごめんな。
こんなに、好きになって、ほんとに、ごめん。

傷つけたくないんだ。
マコトのことが、本当に大切なんだ。

なのに。

傷つけたくなくて、俺がやることは、結局全部、マコトを傷つけている。

最低な奴だって、自分が一番分かっている。


だけど。

好きなんだよ、マコト。

大好きだから。
俺自身より、大切な人だから。

守りたいんだ。