マコトが、笑顔を、作る。
唇を震わせながら。
「マコト……」
ダメだ。
今、マコトを抱きしめてしまったら。
俺はいつか、もっとマコトを傷つける。
「ごめんなさい。陸さん。でも、会えて、よかった。ボク、陸さんに会えて、よかったって、今でも、思ってる」
マコトの笑顔が、痛い。
むしろ、泣かれた方がましなくらいだ。
こんなに、マコトにつらい思いをさせて。
「ボク、強くなるから。いつか、陸さんがまた、ボクと会ってくれるように、ボクのこと、重荷にならないように、絶対、強くなるから。だから、心配しないでね」
マコトが、俺に近づく。
差し出された、携帯電話。
「これ。ずっと、ありがとうございました」
唇を震わせながら。
「マコト……」
ダメだ。
今、マコトを抱きしめてしまったら。
俺はいつか、もっとマコトを傷つける。
「ごめんなさい。陸さん。でも、会えて、よかった。ボク、陸さんに会えて、よかったって、今でも、思ってる」
マコトの笑顔が、痛い。
むしろ、泣かれた方がましなくらいだ。
こんなに、マコトにつらい思いをさせて。
「ボク、強くなるから。いつか、陸さんがまた、ボクと会ってくれるように、ボクのこと、重荷にならないように、絶対、強くなるから。だから、心配しないでね」
マコトが、俺に近づく。
差し出された、携帯電話。
「これ。ずっと、ありがとうございました」