「ごめん、まだしばらくは、会えないんだ。マコトのこと、頼むよ」

「どうして……？だって、あのお店に行く時間はあったんでしょ？毎日会って、とか言ってるわけじゃないんです。ちょっとだけ、まこちゃんが、陸さんのことまた信じられるように、ほんのちょっとだけ会ってほしいだけなんです」

「……堀井さん。君はちょっと、おせっかいだよね」


なるべくきつくない言い方をしたつもりだけど。
それでも、堀井さんが表情を曇らせる。


「俺が今、マコトに会って、それで、どうなるのかな。忘れてるかもしれないけど、俺は、マコトのいい兄貴なんかじゃない。マコトのこと、恋愛対象として見てる、最低な異常者だ」

「陸さん、そんな」