自分が苦しくなかったから、ましてや他人が自分とのかかわりで苦しむことなんて、あり得ないと思っていた。
気付かずに、オサムも、そして多分恵美も傷つけた。
向こうから別れを切り出させるくらいに。
「身勝手やってた、ツケが回ってきたのかな」
「やっと、自覚したんだ。自分が身勝手な俺様だったって」
「きついなー、恵美」
「だって、別れた相手だもの」
「リクさんはねぇ、身勝手っていうより、実は本気の恋を知らなかったんだと思うな。
だから、今の相手、大切にしてあげてね。
リクさんにとっては、運命の相手だよ?きっと」
「そうよねぇ。じゃなかったら、初恋?」
ふたりに、真面目に言われて、俺はちょっと笑った。
初恋で、運命の相手。
……弟、なのに?
ありえない。
気付かずに、オサムも、そして多分恵美も傷つけた。
向こうから別れを切り出させるくらいに。
「身勝手やってた、ツケが回ってきたのかな」
「やっと、自覚したんだ。自分が身勝手な俺様だったって」
「きついなー、恵美」
「だって、別れた相手だもの」
「リクさんはねぇ、身勝手っていうより、実は本気の恋を知らなかったんだと思うな。
だから、今の相手、大切にしてあげてね。
リクさんにとっては、運命の相手だよ?きっと」
「そうよねぇ。じゃなかったら、初恋?」
ふたりに、真面目に言われて、俺はちょっと笑った。
初恋で、運命の相手。
……弟、なのに?
ありえない。