「ねぇ、まこちゃん。これから、どうするの?」



外は、すっかり暗くなってきている。

ボクは、みっちゃんを送るために、一緒に、路地を歩いている。



「どう、って?」



「洋平くんに、告白するの?」


「吉田に?」



ぶんぶん、とボクは大きく首を横に振った。


絶対に、できない。

だって、吉田は、みっちゃんのことが好きなんだ。


女の子が好きな、普通の男の子なんだ。

せっかく友だちでいてくれているのに、告白なんかしたら、振られるだけじゃない。


気味悪がられて、友だちでさえいられなくなる。