陸さんが、ホントに申し訳なさそうに、言ってくれる。


そんなの、さみしいよ。


一瞬思ってしまって、ボクはあわてて笑顔を作った。


「陸さん、ボクは大丈夫だよ」


陸さんに、これ以上心配かけるわけに、いかないもんね。

陸さん、ホントは忙しかったのに、ボクのために、無理してくれてたんだ。

そんなことにも気付かないなんて、ボク、ほんとに陸さんに甘えてた。


「ごめんなさい、陸さん。ボクのせいで、陸さん、大変になっちゃったよね?」

「そんなことないから。マコトが気にすることない。
俺が、要領悪いのがいけないんだから。
メールは、毎日入れるからさ。
ちゃんと、無理しないで、身体を治すことを優先してくれよ」

「大丈夫だよ。こんなに元気になったし」

「マコトの大丈夫はあてにならないって、身に染みているからなぁ」


……さんざん、陸さんに心配かけちゃったもんね。

返す言葉も、みつからないや。