「わかったから。マコト」

根負けしたように、陸さんが、頷いてくれる。

「あいつを許す気はないけど、マコトがそんなに言うなら、努力だけはしてみる。約束する。だから、もう、休んだ方がいい」

「……うん」

陸さんに言われる前から、ホントは、眠くてしかたなかった。
痛み止めが、効いてきたのかな。

陸さんが、手をつないでくれる。

ちょっと冷たい陸さんの手が、気持ちよくて。
とっても安心できて。

ボクは、小さく欠伸をして、また、目を閉じた。