「……ごめんね?」

「だから、マコトが謝ることじゃねぇって。……ま、ちょっと今回、あいつもマジなんだってわかったし。あぶねー奴だとは思うし、あいつと付き合って、マコトが幸せだとも思ってないけどな」

「うん」

吉田って、すごいな。
確かに、ボクは、陸さんとこれ以上一緒にいるべきじゃない。
血のつながった兄弟と付き合うことも、気持じゃ、どうしても受け入れられないけど。
それより、ボクが陸さんに近付くことで、陸さんの家族に迷惑かけちゃうことも、わかったし。

あの時、死んでいればよかった。

陸さんのお父さんが言ったあの言葉は、多分陸さんを守りたいから、出た言葉なんだ。


だから、もう、会わないほうがいいんだ。