「心配かけて、ごめんね。ボクはもう大丈夫だから」

「こんなときまで、俺たちのこと心配しなくていいって。好きで残ってたんだからさ」

「また、陸さんみたいなこと、あっても困るしね」

言って、みっちゃんが、ちょっと笑う。

「信じらんないよな、あいつ。
そりゃ、ちゃんと細かく説明しなかった俺も悪かったかもしれないけどさ。
俺らだって、あんときはマコトがどうなるか分からなかったし」

吉田の方は、かなり呆れてるみたい。

でも、陸さんって?

「陸さん、何かあったの?」

「まこちゃん、あれも覚えてないの?」

言いながら、みっちゃんが窓ガラスを指差す。

うわ。

ガムテープで、割れたところ、補強されてる。