キスをしたまま、そっと、マコトの首筋に指を滑らせる。


ピクン、とマコトの肩が震えた。


本当は。


もっと、マコトに触ってみたい。


だけど、最初の時、マコトはキスだけで走って逃げてしまった。


まだ、受け入れることはできていないんだと、思う。


おまけに、吉田君とも、俺のせいで気まずくなっている。


だから、焦っちゃいけない。

マコトを傷つけないように。

少しずつ、慣れて欲しい。

俺が側にいることに。