有希ちゃん、か。



小っちゃくて、可愛いなぁ。



白と淡いピンクのワンピースが、なんだか小さいお姫様みたいだ。



ちょっと離れて眺めていると、有希ちゃんと目が合った。



有希ちゃんの視線につられて、吉田が振り返る。



「あ。有希ちゃん、こいつはマコト」



吉田に紹介されて、ボクは有希ちゃんの前にしゃがみ込んだ。



「こんにちは、有希ちゃん。ボクはまこちゃんだよ。よろしくね」



小さな手と握手しながらボクは笑顔を作る。