*おまけ
竜満side
ヤッシはかぐにコーヒーを入れてもらい、僕は頼くんにイチゴ牛乳を作ってもらっている。
作業工程をまじまじみる僕らに苦笑気味の弟くん。
「みすぎっす、竜満さん」
「だってこんな風にできてるなんて、僕ら知らないしー。料理もしないからさ、僕〜」
まぁ、そうっすよね…
なんていう頼くんは相当なシスコンなんだろう。だって、頼くんもかぐも甘党じゃないらしいから。
「姉貴から服、もらいました?」
「もらったー!超可愛いの!」
「可愛いやつはやっぱり竜満さんっすか。じゃあ、シンプルな斜めラインの入ったグレーのやつは?」
「俺ですよ。」
「こむらさんっすか…?」
「どうかしたのー?」
「いや、大事にしてくださいね」
「言われなくても!」
「恭弥は見せてくれなかったんだけど、恭弥のは?」
「恭弥さんのは俺、手伝ってないんでわからないっす…」
「「え」」
そう、つまりキョウちゃんのは全部こなちゃんがやったということ。
「ヤッシ、どんまい!」
「あ、でも、あれなんです!みーちゃん、綺麗なのを渡したいからって…」
「ちょっと嫉妬しますね、今も楽しそうに…」
そういいつつもこなちゃんとキョウちゃんの方をみて、優しい表情をしているヤッシ。
気遣いさえ、嬉しいのだろう。
「ねぇ、頼くん、かぐ。ヤッシとこなちゃんの未来は長そうだよね」
「ええ、まぁ…」
「だと思います…」
おまけ、end.