「じゃあな」

「またねー」

「おやすみなさい」


なぜかバイクに跨ってる三人。


「なんでバイクあるの…?」

「俺が頼んだ〜」


どうやら神楽ちゃんの後輩さんが持ってきてくれたらしい…いつの間に?

「じゃあ、かぐ!僕ら明日返しに行くねー。」

「わざわざスイマセン。俺らが取りに行くべきなのに…」

「いや、遠いし。むしろ用意してもらってわりぃな。電車賃浮いたし、さんきゅーな」

「え、そうだったの?キョウさんごめんなさい、私が引き止めちゃって…」

「いや、俺だからみーちゃん。飯食ってって下さいって言ったし。」


こむらさんがふふって笑って、

「仲いいですね、羨ましい。俺たちが勝手に長居したんで、気にしないでください。今日は楽しかったです、夜分まですいません。ありがとうございました」


じゃ、行くぞ、とこむらさんの言葉に合わせてマフラーをふかす。


三人は手を軽くあげて去っていった。