「あ、俺もお礼したいんで、もしみなさんがよければ飯、食ってってください。俺、作ります」
頼くんの提案に大喜びで即答したのはキョウさん。頼くんの料理が食べたいらしい。
頼くんがご飯を作ってる間は、頼くんも会話に入れるようにキッチン側には誰も座らず会話をする。
「ただいま、みーちゃん!頼。」
「おかえりなさーい」
帰ってきた、兄。神楽ちゃん。
「神楽、飯は?」
「いる〜。あいつ、クレープ食って腹一杯とかいいやがんの〜。あ、着替えてくるわ〜」
大きな声でそう言って神楽ちゃんは二階に上がっていた。きっとまだお客さんがいるとは思ってないんだろうなぁ、とわかる口調。
「あれ、兄貴あんな喋り方なの?マジ?」
「お客さんはもう帰ってると思ってると思います、神楽ちゃん」
「あ、みーちゃん。運んで」
頼くんに呼ばれて「はーい」と私が運ぼうとすると、
「俺らもやる」
とキョウさんが私の持っているお盆をかっさらっていった。タツくんは頼くんのとこに行き、こむらさんは私とお箸を出したりする。
「は…?」
リビングの入口で今の状況が理解できないといった顔をしているのは下に降りてきた神楽ちゃん。
「まだ、いらっしゃったんですか…」
意外だな、頼。と頼くんを見る神楽ちゃんに私はハテナを頭にいっぱいつける。
「あー頼くんがこなちゃんの番犬さんだったのかー!」
ごめんなさい、タツくん。
頼くんは人間です…
日本語おっしゃって下さい…