ーーー…
「ーー3、2、1!」
ーーーカシャっ
ーーー……
ー……
「ちょっと!タツくん、キョウさん、こむらさん!最後の1枚何…!」
「何って…キスでしょ?何言ってるのさ、こなちゃん。」
ききききき、キキキキス!?
「僕なんか、髪の毛だよー。キスにハインナイ!」
「とりあえず、落書きすんぞ」
「こなちゃんも書くでしょ?」
「うー…はい…!」
「ねぇ、こなちゃんあれで隠してるつもりなのかな?」
「だろうな。」
「バレバレですね」
「そういうとこがかわいいんだけど…」
「俺たちもさっさと書きましょう。」
「そうだねー」
私がずっと占領してたいたため、彼らは三人で交代交代に書いていた。
出てくるシートを待つ間、タツくんとキョウさんはUFOキャッチャーに行ってしまった。私はこむらさんと待ちながらハサミのコーナーをみた。
「こむらさん。ハサミコーナー…」
「人が多いですね…待つの嫌ですね。」
「じゃあ車に戻りましょう?私、ハサミあるので。時間も危ないし、これも着替えたいので…」
「わかりました。着替えなくても可愛いのに」
「れいちゃんに見られたら色々と探られそうなんで、もうちょっと私とこむらさんの秘密にしたいなーって」
こむらさんは急にしゃがんだ。
あ、もう出てくるのか。
「こなちゃん、反則多いよね…そういうとこも好きですけどね」
最後の部分はよく聞き取れなくて、頭にはハテナマークでいっぱいになった。
「あいつら、迎えにいこうか」
手を差し出すこむらさん。
私はぎゅっと握り返して
「はい!」
彼らを探す。