とりあえず、今は簡単にイメージに近いものにしよう。
そう決めた私はあとが早かった。
もちろん、三人に合う小物や服飾品を購入し、服作りのときに使用する。
彼らはきっと気づかないけど。
黒に赤が混じったような色のライダースジャケットに、お店の中で1番の真っ黒のジーンズ。
中のシャツとベルトはシンプルに白。
ベルトは細めに。
キョウさんがブーツなのを確認して、キョウさんに提案する。
ただし、キョウさんがジャラジャラつけていたアクセサリーは全て外し、シンプルに左の中指にシルバーリング。
ネックレスはなしで、首元はがっつりあける。
耳元のピアスはさりげなく赤のストーン。つかよく見つけたわ、私…!
5つもつけません。2つで十分。
外したくないといったネックレスはチェーンタイプではなく、革紐だったのでぐるぐると指輪をつけた左腕に巻く。
キョウさん完成!
この人はアクセサリーがないと落ち着かないタイプだったようだ。ネックレス2本、指輪5つに、ピアスは5つ、ブレスレットは何重にもなっててもう忘れた。
アンクレットもついてたし、その上ミサンガも。つけすぎて逆に引いた。
重くないの…!?
ミサンガで十分なので、アンクレットもすべて外した。
見えないとはいえ、私はブーツを脱いだときの足下も気になるタイプ。
「キョウさん完成!
キョウさんはとりあえず、アクセサリーつけすぎ!ピアスの穴を閉じろとは言わないけど、開けすぎたらそっちに目が言っちゃって綺麗なお顔が台無しだよ!つける場所をかえるだけでもおしゃれなんだから。」
言いたいことを一気にいった私は疲れた。
「じゃあ、こんど。こなみがアクセサリー似合うの選んで。」
「え、いいの?じゃあみんなで勝負とかしてみたいねっ」
え?って顔をするキョウさんに、え?って顔を返す私たちをみて笑うタツくん。