「こなみ、眠い…」

「離れろや、キョウ…!」


ドスの効いたこむらさんの声。
思わず体がビクッと反応する。
それに気づいたこむらさんが私をキョウさんの腕から引っ張り、自分の腕の中に閉じ込め、耳元で

「ごめんね、びっくりさせちゃったね…」

悲しそうな声に私は必死で頭をふる。



「終わったよー、ヤッシー」

「本当に寝起き悪いですよね、2人とも。とくに、タツ。」

「ごめんってー!」

「謝るならこなちゃん」

「こなちゃんごめんねー?」

「ううん、大丈夫です!こむらさんが助けてくださいましたし!怖かったですけどね」


わざと意地悪くこむらさんをみていってやった。こむらさんは申し訳なさそうに頭をかく。

「さて、こなちゃんの行きたいとこ行きましょうか。」

「わぁい!お昼までだからあと3時間くらいしかないですけど、お相手してくれますか?」

「もちろんですよ」