6貫目でお腹が膨れてきてしまった私は、笠賀さんに

「あの、笠賀さん…!お腹いっぱいになってきたので、特にオススメをあと2貫でお願いします。」

「お嬢さんは少食ですね!保親さんは割と食べるのでついやっちまいました。あと2貫と茶碗蒸し、デザートでよろしいですか?」

「はい!お願いします。」


あと何貫あるんだろう……
思わずこむらさんをちらっと見てしまう


こむらさんは苦笑いで、

「こなちゃんごめんね?先に聞いておくべきだったね…」

「あ、いえ!そんな!」

「こなちゃんもう食べないのー?じゃあ、笠賀のおっちゃん!僕がこなちゃんの残す分もらうー!」

「やらんわ、小僧!それならこのお嬢さんにとっておきのネタ、お出しするわ!」

「えー、おっちゃんのケチー!」

「タツ!黙ってくえ!」


竜満さんと香月さんのやり取りに思わず笑ってしまい、こむらさんが嬉しそうに私の頭を撫でる。