「こなちゃん、どうしたの?そわそわして」

「こむらさん…握る方初めてで、お金足りるか不安です!」


あーそんなこと?

って言って笑う彼に私は

「そんなことじゃないです…!」

「フフ。気にしないでいいよ?俺らが払うから」

「でも…!」

「じゃあ、次はこなちゃんが俺に奢って?」


まぁ、それなら…と今回は折れることにした。



「やすちかーおせーぞ!」

ちょっと口の荒い男性がこむらさんの名前を呼んだ。

「あー、すみません。今日お友達になった子を連れてきました。」

「あー?」

「たかなし こなみって言います!
突然すいません…」

「たかなしってどう書くのー?」


先ほどの荒い口調の男性の後ろから茶髪でぴょいぴょい髪の毛が跳ねてる男の子がそう聞いてきた。


「小鳥が遊ぶと書いて"たかなし"です」

「へぇー珍しいねぇ!」

「うふふ。よく言われます」

「あれ、じゃあこなみはどう書くんですか?こなちゃん」

「ひらがなです!こむらさんに言ってませんでしたか?」

「うん、聞いてないかな。」

「メールしたときに書いた気になってました…」


あれ、じゃあこむらさん、なんで私からってメールわかったんだろう?