「あー、俺間違えた。今日、こなちゃん誘うんじゃなかったかも…」


「え…」


結構傷ついた。泣きそう…

こむらさん気づかないで…!


その願いも虚しく、こむらさんは私の方を向いてしまい、


「あ!え!あ!こなちゃん!そういう意味じゃなくて…!あーもう!泣き止んでください」


私は泣いてしまっていた。
こむらさんはしばらく背中を摩ってくれたり、袖で涙を拭ってくれたり、落ち着くまで抱きしめてくれた。


「こ、むら、さんウッ…泣い、ちゃって、ごめんなざいヒグッ」


こむらさんがため息を吐いて、私の身体は思わずビクッとした。


「こなちゃん、そういう意味じゃなくてね、今日誘っちゃって後悔してるんです。俺、ちゃんと言わなかったんですけど、友達も一緒に、なんです。」


「で、ですね。可愛いこなちゃんをあいつらに見せるの嫌だなーって。俺、なんであいつら誘ってから誘っちゃったのかなーって。そういうことです」


恥ずかしいなぁ、バカでしょ?


そう言って困ったように私の頭を撫でるこむらさんが私は愛しくなってしまった。


「こむら…さんヒクッ。今度は、もっと、ヒクッ、可愛く決めます。」