「これからよろしくっ!」
先に声をかけたのは私だった。
竹内 幸江
小学校6年生(現在)
怒りっぽい性格のため男子から避けられている
熊澤侑太
小学校6年生(現在)
ぽっちゃりさんで女子から人気はない
「よろしくっ!」
侑太との初めての会話。
その時は気づかなかった。こんなに苦くて辛い想いをするとは…
出会ってから数日経つともう仲良くなっていた。
「ねえ。ペン貸して。」
と私が言うと、
「いいよ。俺も貸してもらうからな。」と侑太は言った。
何気ない会話。何気ない日常。何気なく過ぎる日々。
次の年。4年生の頃だ。
また同じクラスになれた。
「また同じクラスだね。」
と私は言った。侑太は
「今年もよろしくっ!」
と返してくれた。
やっぱりこの時はまだ
好き
なんて感情ではなかった。
何と無く流れる日々。そんな時に転機が訪れた。
席替えだ。このクラス好きな人いないし誰のとなりでもいいやと思っていた。
すると隣は侑太であった。
私は何故かやったっ!と思った。
侑太は言った。
「楽しくなりそうじゃん!」
と。
私の恋はこの時からだったのだろう。