「あっ、結ちゃんっ!!!」
「結ちゃぁーんっ!!!」
「桃菜さん、萌さあああああああああん」


とりあえず2人に真っ先に飛びつく
今日はこの2人がいるだけで
本当に楽しみ


「結ちゃん、今日はどこ行くのか知ってる?」
「へっ?まったーーーーく知らないです」
「だよね。あの功が言うわけないよね」
「ハイ。」
「お前らね...」
「はいはい。男子はひっこんでて。
 ...でね、今日行くのは...」
「はいっ...」
「女子のショッピングに
 なぁーんでも付き合ってくれるのーーー!!!!」
「なんとぉおぉお!!!!?」


ぇえぇぇええええええ!!!!!
むっちゃ嬉しいーーーっ!!!


「今日はたくさん買っていいんだよぉーっ!
 あ、お金...たくさんある?」
「私は常にお金大量持参です」
「うわぁ、まぶしっ!!!
 さすが結ちゃん!!!わかってる!!!」


かなりのドヤ顔で言う私に
合わせてくれる先輩2人が大好きだ。

...チラっと横目で男どもを見る。

...
...
...
...っ!!!!!!!!!////


な、何アレっ...
レベル高っ!!!!!?


功、改めて見るとすんっごいカッコイイ
黒のセーターに、中は白のシャツ
その襟元が開いててむっちゃsexyで...
それにカーキのパンツを履いて
なんとも優等生風に。

和、ストライプのTシャツに
黒のジャケットを羽織って
ジーパンで決めてる。
シンプルだけど、結構アクセもついていて
シンプルかつ派手な感じ。
和らしくてすっごい似合ってる。

拓海、紺色のTシャツに、黒の帽子
ダテメつけてる...!
結構ダメージのきいたジーパンを履いて
優等生かつ、派手な格好
拓海は少し意外かもっ...

...そして
大本命の...
貴斗先輩っ...!!!
赤と黒のストールに
灰色のベスト、中に白のTシャツ、その上に黒のレザージャケット
パンツもそれに合わせて黒。
貴斗先輩らしくてっ...カッコイイっ...!!!!
いや、カッコ良すぎるっ!!!!
中3とは思えないんだが!!!


「結」
「あ、拓海」
「久々に話したなー」
「拓海も相変わらずだねぇ」
「そりゃもう。俺は結に溺愛ですから。
 大切な妹を放っておくわけには。」
「妹じゃないけどね。
 しかも今日まで放っておいたくせに」
「放っておいたんじゃなくって...
 話す機会がなかっただけだろー?」


なんか...もう...
カッコ良すぎて、輝いて見えるよ
何でこんなイケメンばっかりといるんだろう...


「結ちゃん、今日アニメイトにも寄ってく?」
「プリクラも撮りたいよね!服も買いたいし...」


よく見れば...
萌さんも、桃菜さんもっ...
レベル高ーーーーーっ!!!

桃菜さんは、胸元が開いたシャツに
ショーパン。そしてアクセがついている。
すごくシンプルなのに様になっている。

萌さんは、水玉のTシャツに
黄色のミニスカ、タイツを履いている
ポップで可愛い、萌さんらしい格好だ

...私、浮いてないか?


「...結ちゃん?」
「なんですか?」
「な、何でだんだん遠ざかってんの...?」
「だってっ!!!皆さんがレベル高すぎて
 私だけ浮いてる気がして...」
「「....」」
「?」
「「「「....」」」」
「へ?」
「「「「「「...」」」」」」
「何!!!?」


いや、全員に見られても!!!
困るだけなんだが!!!!


「あ、あのっ...」
「結ちゃんっ!!!!」
「ふぇぇぇ!!!?」
「もっと自分に自信を持って!!!!」
「結ちゃんが可愛くないなんてっ...
 言ったやつはぶっ殺すよ!!!!?」
「えぇぇ!!!?やめてくださ」


マシンガントーク
いやいやいやいや、私絶対浮いてるでしょ
美人を前に、可愛いって言われても...
説得力なさすぎ


「...うん、結、可愛い」
「へぇっ!!!?///」


後ろから抱きついてきた、和
もうさすがに慣れたけど
ちょっと今のはやらしかったんだが。うん。


「うん、別に結可愛いと思うけど?」
「た、拓海まで...」


なんかその爽やかスマイルで言われてもな...
ただ困るだけなんだが。


「可愛いに決まってんだろ。俺が選んだ服だし
 結は元が可愛いんだから」
「うん、後の言葉いらない」


だから。サラッと真顔で言わないで。
様になってて怖いから。


「ゆん、すっごい可愛いと思うよ?」
「!!!?///」


...ダメだ
なんだろう
好きな人に言われるとなんにも言えない
破壊力ありすぎる
ダメダメダメ
...あぁ、もう私って
どんだけ先輩のこと好きなんだろう
なんか好きすぎて苦しくなってくるよ...


「さぁっ!!!今日は買いまくるよ!!!」
「おぉぉー!!!」


桃菜さんと萌さんの元気のいい声と共に
私たちは駅から電車に乗った