ふん、と鼻息荒く、教頭は背中を向けた。
「伊奈先生、行きますよ。」
伊奈は無言で付き添う。
先ほどはまりあ達の模擬店で存在感を示していた伊奈だが、教頭の横では黒子に徹するらしい。
そのまま焼ききのこを片手に軽快に歩いて行った教頭に、きのこ部の面々は肩の力がようやく抜けた。
ふと見れば、机の隅に冷めかけたきのこ鍋の入った椀。
憧れて、目標にしてきた、きのこ博士の万里。
彼は迷子の娘を発見出来ただろうか。
「伊奈先生、行きますよ。」
伊奈は無言で付き添う。
先ほどはまりあ達の模擬店で存在感を示していた伊奈だが、教頭の横では黒子に徹するらしい。
そのまま焼ききのこを片手に軽快に歩いて行った教頭に、きのこ部の面々は肩の力がようやく抜けた。
ふと見れば、机の隅に冷めかけたきのこ鍋の入った椀。
憧れて、目標にしてきた、きのこ博士の万里。
彼は迷子の娘を発見出来ただろうか。