「舞月の君…宇津栗が久々に会いたいと言うんだ」

「…本当に?お父様!?」

「…あぁ」

私の胸は高鳴った。久々に宇津栗と会えるっ!!

正装をして、表に出た。

「若月…久しぶり」

「…もう、舞月の君になったのよ」

「…あぁ、そうか、舞月の君久しぶり」

「…久しぶり」

「大人っぽくなった」

「そう?宇津栗はあんまり変わってないわ」

「ひどっ」

「嘘よ、男らしくなったわ」

本当に久しぶりの宇津栗は、あの無邪気なあどけなさが無くなり、大人の男に見えた。