「舞月の君…まだ、宇津栗を辞めてはいないのかい?」

「…お父様。辞める理由なんてないもの、辞めないわ」

「舞月の君…良い男を探すよ………だから」

「宇津栗じゃなきゃ意味ないわっ!!」

「…舞月」

「返してっ!!返してよっ…本当なら私が宇津栗の隣に居たかもしれないのにっ!!」

「…ごめん、舞月」

「謝らないでっ!!」

どうしてこんなに傷つかないとイケナイの?
何故好きだと言いたいのに、言える距離に貴方は居ないの?

あんなに、近くに居たのに…あんなに、傍で笑ってくれてたのに。

どうして…

どうして………

私だけ。