「16の誕生日おめでとうございます」

あれから更に、3年が過ぎた………。

「…宇津栗に会いたいわ」

毎日の様に私は、その言葉を吐くようになった。

「舞月…」

「お父様。。。」

「お父様は、宇津栗のお父様と喧嘩をしていたんだ。……でも、こないだ久しぶりに飲んでね、楽しかったよ…。それで、宇津栗の様子を聞いたんだ。」

「…。」

「…本気で愛してる人が居るんだってさ」

「………え?」

「…宇津栗は辞めなさい」

「…酷いわ、あんまりよっ!!お父様なんて大嫌いっ」

「…舞月」

「どうして、私の大切なモノを奪うの?どうして、信じた未来がないの………?」

どうして宇津栗は、傍に居てくれないの?