お腹が痛い…。

空っぽになった気がする…。

「目を覚ましたか?胡蝶……」

「智鷹様…」

「…降りたよ、腹の子は。」

「…え?」

「君が望んだ事だ」

「…どうしてそんな事言うの?」

「言っちゃ悪いかい?」

「…。」

「俺は、君を愛してはいない。」

「知ってるわ」

「…でも、お腹の子は愛していた」

私は顔をあげた。

「愛せないと思っていた。でも、自分の子だと思うと可愛く思えたんだ」

「ねぇっ……私が悪いの?」

「そうじゃない」

「…産んであげたかったっ」

「もう、子は戻っては来ない」

「智鷹様…」

「君が殺した」

あぁ、神様。

タスケテ。