ガチガチガチガチガチガチ…

「初めまして、智鷹です。」

ガチガチガチガチガチガチガチガチ…

「そんなに緊張しないで」

私は、震えていた。智鷹とか言うヤローは、絶対おっさんだ…嫌、おっさん嫌…!!

「烏丸胡蝶…」

おっさんが、私の頬っぺたを触ってきた。
「触んないでっ!!」

私は、手を振り払った。……あっ!!

「も…申し訳ございませんっ!!」

慌てて顔を上げておっさんの方を見た。

「…い、いや」

そう言った智鷹様は、おっさんなんかじゃなかった。

「…智鷹様?」

「…ん?」

ヤバい………めちゃくちゃカッコ良いっ☆☆

「姫…怖いですか?」

「いえ…ごめんなさい。緊張しちゃって」

「謝らなくて良いよ…気にしてないから」

優しい物腰で智鷹様は、私の髪を撫でた。
「大丈夫…何もしないよ。」