「お母様…私、運命の恋をしてみたいわ」

「貴女の様な娘は、直ぐに大切な人と出会えるわ」

「本当っ!?お母様っ」

「えぇ…なんたって私の愛娘だもの」

「お母様大好きっ」

お母様の温かい手……抱きしめてくれた時の良い香り…。

お母様…烏丸胡蝶は15になりました。

お母様は、そちらで元気にやってますか?
「嫗……私、お母様にね運命の恋がしたいと言った事があるの」

「そうですか…で、奥様は?」

「貴女なら直ぐに出会えるわ……って」

「成る程――だからと言って、結婚を取り止めなど認めませんよっ!!」

「嫗ー」

天国のお母様…烏丸胡蝶は、運命の恋ではない結婚をする事になりました。

相手は2つ上の…顔も知らない人です。そんな人との子供は産みたくありませーん(泣)

「姫っ!!取り止めなど認めませんよっ!!」