「ねぇ翁、私都に行きたいわ」

「中月の君様…先日も行かれたばかりではありませんか」

「…良いじゃない。退屈なんだもの、屋敷内は」

「仕方ないですね…分かりました。この翁も一緒に…………」

「いいえ。私1人で行きたいの」

「また、1人ですか?」

「うん」

「気ォ付けて下さいね」

「はいはーい♪」

私はルンルン気分で屋敷を出た。