「藤咲花様…どうでしたか?イケメン正忠様は」

「噂って…少納言が流したのねぇ!?」

「あれ?バレちゃいましたか?」

「だって、こんな薄汚い部屋に住む私の噂なんて流れる訳ないじゃないのっ!!」

「…あ。」

「もうっ…少納言ったら」

ぷうっと口を膨らませ少納言の方を向いた。

「可愛いお顔が台無しですよ」

少納言はニコッと笑った。