「赤子が出来たと言うのは本当か!?」

お父様が興奮気味に言った。

「…はい」

「桜の宮ぁ~!!」

お父様は私に抱きついた。

「可愛い子を産んでくれよぉ」

お父様は、本当に嬉しそうに言った。

「はいっ!!」

私も、満面の笑みで答えた。



「あっ!!夕壺さんにも知らせなきゃ…」

「子が授かったとは本当か!!」

「きゃっ…」

知らせなきゃ…と思った瞬間、夕壺さんが現れた。

「桜の宮…本当なのか?」

「はい…//」

夕壺さんは何も言わず私を抱き締めた。

「可愛い子を産んでくれ…」

涙ながらにそう言った。

「ふふっ…言ってる事がお父様と同じね」

「へっ!?そうなの?」

「ふふふっ」

私は、夕壺さんの背中に手をまわし素直に言った。

「愛しています」