でも、あたしには一つだけ納得のいかない。






「いや、愛はイケメンっていうより可愛いって言うか……」







あたしの返事をさえぎって、綺音は一方的に喋り続ける。







「もぉー!愛くんが可愛いなんて、どんな目ぇしてんのよ!近所ではアンタたちが美形姉弟って超絶有名なの知ってるんだからね!!……ってゆうか…!」







綺音は、スー…と息を吸うと、これまたものすごい迫力でまくし立てた。







「悠は自分の外見分かってないよ!
ショートカットの小顔で美人のキレイ系!背が高くてスラッとしてて、まさにモデル体型。性格もこざっぱりしてて、面倒見も良くて嫌みも言わない。挙げ句、成績もいいとか………モテ要素満載のくせにー!!!!……ま、高嶺の花すぎるかぁ。」








そこまでをノンブレスで綺音は言い切った。どうやら私を褒めてくれているらしい。そして一人で納得してた。






でも、2つだけよく分からないところがあった。