そう伝えると頬がゆるみ始める先輩たち。

なにがおかしいの?

そう思い、首を傾げる。

「会長が?女の子の手を?」

「「有り得ない!!」」

声をハモらせて言う先輩。

「うっせーな。早く席付け」

会長は笑っている先輩達を止めるように言った。

はーい、と渋々着席し始める。

「…あの、私はどうすれば」

「ぁあ、ここ座って」

会長が指したところは、会長の隣の椅子。

男の人のとなり…

男の人は苦手だけど、いえる雰囲気じゃないし、私のいえる立場じゃないから大人しく椅子に座った。

「まずは自己紹介。小林から」

「小林梨華です!2年で、部活は弓道。
生徒会では副会長やってます。よろしくねっ!」

小林梨華さんは、黒髪ロングヘアの綺麗な先輩だった。

「次、元気」

「俺は高橋元気。同じく2年でサッカー部。
好きなものはー、まぁ色々?
生徒会では会計やってる。よろしくな」

高橋さんは、無造作ヘアの人!

「最後に俺は鈴木颯斗。2年で部活はサッカー。会長やってる。よろしくな。」

優しく微笑む会長は、目が大きくて髪の色は茶色だが染めてる感じでは無さそうだから、もともと色素が薄いみたい。身長は180くらいありそう。イケメンだし、なんか、ずるい。

「えーと、この生徒会には書記がいない。つーことでお前には書記をやってもらう。」

「…はい」