私は手を引かれたまま生徒会室に入る。

「あ、会長。遅い」

するのは会長と同じく二年生の男子生徒。

無造作に決められた髪型に、165センチくらいの小柄な体型。綺麗な顔立ちをして、肌荒れなんて関係無さそうなきめ細かい肌。女子の私に勝っている。

羨ましいな。

「ゴメンって。つーか、俺が早くきてもコイツが来なかったら意味ねーじゃん」

「そうだけどさぁー。確か、璃依ちゃん…だよね?」

「はい…」

私に質問してきた人は身長は160センチくらいで黒髪のロングヘア。おまけに艶々していそう。顔はやっぱり綺麗だし。

この生徒会メンバーは、綺麗な人しかいないんですかね?

と思ったほど皆がみんな完璧だった。

「生徒会室、迷わずこれた?」

「それが、場所知らないのに廊下走ってたから迷子になったんですけど…会長が私の手を引いて連れてきてくれたので来れました。……会長に会わないままだったら、きっと私此処に居ませんよ」