「あたしってなんでこんなに女子力がないんだろう…」
「逆に私の子なのに女子力でみなぎってたら怖いわ。」
そう言って片付け終わったお皿を持って立つお母さんになるほど、と思う。
あたしの女子力の無さはお母さんからなのか!そうなのか!
よし、そういうことにしておこう。
「ほらぁ、舞香ちゃっちゃと支度しな?遅れるわよ?」
「はいはーい。」
隣の恭平はサッカーで朝練だし、紫乃は家の方角が真反対だし、佐奈ちゃんもバドミントン部だし。
いつも1人で登校のため、遅刻ギリギリなんだな、これが☆
まあ朝が弱いから。うん。ここ重要ね。
なんて思って、スマホを開くと、一件の通知。
『今日朝練無いから一緒に学校行くぞ。』
宛先を見ると、“恭平”の文字。
…What?
いや、こんなの誰からって決まってますよね表示確認しなくてもわかりますよねー!ははっ!
でも、いや嘘だろ?昨日の今日だぜ?さっきあたしが割ったお皿の運命見た?ねえ?
「いやいやいやないないないない。」
もう全否定。あたし認めない。
だってどうやって接すればいいかわかんないし!!!!!!