「どぅわあああああ!??!」
パッッッリーン!!!!!とけたたましい音で皿が割れる。
ぎやああああああああああ!!割っちゃった!割っちゃった!辛い!!
「もう舞香何やってるの?」
「ご、ごめん…」
手を滑らせて、あたしの手から見事に落ちた皿を見る。
せ、切ない…。ごめんなさい…。
「何ボーッとしてるの?なんか悩み事?」
「う、ううんっ、何でもないよ、平気。平気。」
お母さんの言葉にハッとしてふるふると首を振って、慌ててお皿の欠片を一緒に拾う。
はあ…、昨日の恭平のせいでぜんっっぜん集中できない!!
これから学校に行くっていうのに、こんなんで、しかも隣って…どうしたらいいの!?!
「しっかし、舞香、お皿落とした時くらいもっと可愛い反応できないの?」
「…」
ねえ、ちょっと笑ってる?ねえお母さんちょっと笑ってるよね?ね?
確かに女子らしからぬ声出しちゃったけど!
キャッ!!なんて反応できなかったけど!
実の母にまで女子力の無さ言われるとか…、もうね、なんとも言えない笑みを浮かべるしかないよね。