その時、ハッと良いことを思いついた。






「あ、じゃあ一ノ瀬くん良かったらあたしと一緒に行かない?」



「…え?」



「恭平もどうせ一緒だろうし、紫乃も誘うから!」







うんうん、恭平と紫乃は確定だろうな。





佐奈ちゃんは実家が遠いって言ってたからどうなんだろう?





あたしのお誘いに少し驚いてる一ノ瀬くん。






恭平もいるしそっちの方がいいかなって思ったんだけど、







もしかして行きたい人でもいた、かな?








「あ、ダメなら全然平気だよっ」




「…あ、ううん。ありがとう。俺も一緒に行ってもいい?」




「もちろんっ」






一ノ瀬くんから了承が出た所で、あたしもオッケーポーズを出す。






よーし、今日帰ったら恭平に話そ。





多分行くと思うけど。行かないとか言わせないけど。







「すみません、返却お願いします。」





「あ、はいっ、返却ですねっ!!」






突然背中からかけられた声で、仕事に戻る。






ピッと、バーコードを読み取って無事、処理を完了させた。






いや〜、急にやっても出来るようになったよ!成長だね!あは!








それから一ノ瀬くんも本が返却されたことにより本の整頓に向かった。







ああ〜、楽しみだなあ、夏休み!