もうこんなんだからね。男女完璧逆転してたからね。
女子組がもはやこんくらい楽勝でしょとか言ってたからね。
ああ…、あたしらの女子力は何処へ?
「はあ、それよりそろそろ暑くなって来たわよねえ…、もう、すぐ夏休みだしね。」
「はっ!そうでした!夏休みですねっ!!!」
司書の先生の言葉に反応する。
高校生初の夏休みだもん!!めっっちゃ楽しみたいっ!!
「まあ、その前に期末テストがあるけどねっ☆」
…あ。
そうだっったああああああああああ!!!
司書の先生が明るく語尾に星を付けて言ったから一瞬誤魔化されそうになった。危なかった。
「テスト……。」
聞きたくありませんでした!!!
「ふは、本当小篠さんテストって聞くと落ち込むよね。」
「だってテストなんて……。」
明からさまに落ち込んだあたしにクスクス笑う一ノ瀬くんにブツブツ言う。
だってだって、テストなんて基本楽しくなくない?辛くない?
「まあそれが終わったら修学旅行に、夏休みだからさ。あ、二人は花火大会行く?」
「……花火大会?」
先生の問いかけに二人で首を傾げる。
この辺で花火大会なんてあった…け?
「ふふっ、ごめんごめん、言い方が悪かった。この学校で毎年夏休みに、みんなで手持ち花火とか持って花火するのよ。それが花火大会って呼ばれてるだけ。」
「へー、そうなんですかぁ…」
「最後に一発だけ先生達で打ち上げ花火もするよ?まあ生徒達は自由参加だけど。」
「ほー、行ってみたいですー!」
うーん、なんかすっごい楽しそう!!!
自由参加なんて行く。絶対行く。
「本当?一ノ瀬くんは??」
「楽しそうですね、僕も行ってみたいです。」
一ノ瀬くんが先生に聞かれてにっこり微笑む。
爽やか〜!!!