エレベーターの扉が開くとそこには
見たことのない景色が広がっていた。

天高く屋根が上に続いている。

ガラスが朝日に反射してまるで宝石箱みたいに輝く小さなお城ともいえる位に

綺麗だ。

その宝石箱の中に詰まっている、色々な種類の宝石=花達。

それぞれ並ぶはずのない四季の花。

共存しているとでも言うのだろうか。

そして中でも立派なこの庭園の中央にある大きな桜の木。

少しの仮眠には最適だと思った。

なにしろ、この暖かな気温と不思議と誘ってくる花の薫り。

ゆっくりと引き寄せられる。