保健係も一緒について行くと言っていたが、面倒なので断っておいた。

ポケットにスマホがあるのを確認し、自分の席から立ち、静かに教室を出て、

屋上へ向かうエレベーターへ真っ直ぐ進む。

この時、俺は気づいていなかった。

まさか、君が俺を見ていたなんて。



教師や生徒とも会わずに エレベーターの前に到着した。

上を表す三角のボタンを押すと 誰もいなかったから

すぐにエレベーターは来た。

幸い、誰も乗っていない。

すぐに乗り込んだ。

チーンッ!

エレベーターの到着音が軽快に鳴る。