「きゃー。もう幸せ~」
私は、一旦保健室に行って教室にあがった。今は、休憩時間。
「舞華、遅れたのに何でそんなに幸せそーなの?」
隣の席の紗々ちゃんは、不思議そうに私のことを見ていた。
「だ、だってね~」
「授業に遅れてきたのに、幸せそーだから皆驚いてたよ」
遅れたのに、嬉しそうな私にみんな驚いていた。
「本当にいいことあったんだもん!」
「なになにー?」
興味津々に紗々ちゃんは、聞いている。
「朝、王子様に会っちゃったの……!」
「え、そーなの?ふーん。って、えぇーーー!?」
紗々ちゃんは、少し叫んだ。
「紗々ちゃん、驚きすぎ!」