「それだけでしょ?それだけで好きなんてありえないでしょ!」


「ん〜…」

香奈の正論に、私はなにも言い返せなかった。


ありえないことぐらい、自分でもわかってる。


だけどちょっとぐらい夢見たっていいんじゃない?



「詩織もはやく彼氏できるといいね!」



彩乃がにっこり笑って言った。



勝者の笑みみたいで、ちょっとむかつく…